むし歯になりにくい「おやつ」の選び方
こんにちは。
山口市の歯医者「てる歯科クリニック」です。
子どもにとってのおやつは、とても大事なもの。
おやつがむし歯のもとになるなら止めたほうがいい?というのはキケンな考え方です。
大人にとってのおやつは、気分転換や息抜きのために食べることもある、いわば嗜好品のような位置づけのものともいえますね。
ですが、子どもは違います。
子どもにとってのおやつは、第4の食事といわれるほど心身の発育を支える大切なものなのです。
むし歯にならないものを選んで、楽しみましょう。
おやつは、身体に栄養を補給する役割があります。
また、1日のうちの楽しみにもなっていますので、心を育てるためにも意味のあるものです。
成長するために栄養が必要ですが、子どもはまだ消化器官が発達していないため、3度の食事だけでとりきることが難しいのです。
そのため、第4の食事であるおやつが大切になります。
また、食べる日の気分や体調によっても、必要とする量が変わります。
1日に4回食事をするということは、その分お口の中に歯垢ができる回数が増え、むし歯になりやすくなります。
せっかく栄養補給をするならむし歯になりにくく、かつ栄養がとれるおやつを選びたいですよね。
そこで、食べてもむし歯になりにくく、しっかりと栄養補給ができるおすすめのおやつを紹介します。
まず、おやつを選ぶ基準として、以下の条件にあてはまっているのかを考えてみてください。
- 糖分が少ないもの
- 食べかすが歯に残らないもの
- 必要な栄養素が含まれているもの
ここでいう必要な栄養素とは、タンパク質、ビタミン、鉄分、カルシウムです。
これらの栄養素は、子どもの健やかな成長のために重要です。
それなのに一度に消化できる量が限られていたり、体内に吸収されにくかったりして、不足しやすい栄養素でもあります。
だからこそ第4の食事であるおやつで補う必要があります。
● むし歯になりにくいおすすめのおやつ
- アイスクリーム……一見、歯には良くなさそうなおやつですが、お口の中で流れやすく歯に残らないので、むし歯になる危険性は比較的低いです。
- 果物……天然の甘さでビタミンを摂取するのに最適です。また固さもあるため、咀嚼の回数が増えるのも、お口の環境の発達に役立ちます。
- せんべい、クラッカー……糖分が少ないため、歯が溶かされにくいです。
- ナッツ類……不足しがちなビタミンを摂取できます。また硬いため、噛みごたえもたっぷりです。ただし、4歳以下のお子さんは誤飲の恐れがあるため控えましょう。
- するめ、小魚……砂糖不使用なので歯が溶ける心配がないですし、何回も噛むため、唾液が分泌されます。
- いも類……自然のほんのりした甘さで、食物繊維がとれます。
おやつは気分を変えてくれたりワクワクしたりと、毎日の楽しみのひとつです。
ダラダラと食べるのではなく時間をきめて食べて、食べたあとは歯磨きやうがいをしましょう。
無理に我慢するのではなく、頻度や食べ方に気をつけておやつ時間を楽しみたいですね。